Wrold Turtle Project プロジェクト説明


石は生きています。水や空気を微小に吸ったり吐いたりしながら、数千年数万年という長いスパンの中で、徐々に風化します。中でも白御影石は特に吸水率が高く、野外に放置すると周りの環境の色や空気の汚れを吸収してしまいます。環境の色に染まり汚れていくことは、石造物や彫刻にとっては好ましくない事とされて来ました。「TURTLE-memorial volume」はその特性を逆利用するものです。


1個の石を割ってバラバラに分割します。分割した1個1個の石を世界各地、地球上の様々な場所や人に送ります。それぞれの地の環境の中で1年〜5年間放置します。その過程で、環境の色・空気の色・文化の色等を吸収しながら、1個1個が微妙に変化します。

一定期間の放置の後、それぞれの石を回収し、そしてまた元の石の形に戻します。1個の塊だった石が、世界各地に分散し、その地の色と記憶を身に染み込ませて、また元の石に戻るのですが、それは最初の石の塊じゃない。世界の多様な環境と、文化と、その地に生きる人達を記憶した1個の体積なのです。


このプロジェクトに賛同協力していただける、世界各国の人達を探しています。

  • 2nd project:「VOLUME of lives」
    世界の人達が、 小さな石の断片を肌身離さず持ち続けるプロジェクトは、2002.1月からスタート。
    「Vol.1」「Vol.2」「vol.3」「vol.4」「vol.D.」「vol.MN.」「vol.U.K.」はコラボプロジェクトは修了で、「vol.3」「vol.4」については(日本の方が多いのですが)、どうゆう訳か石の回収が半分しか進んでいません!!。
    現在は、5〜6年間プロジェクトに関して、「vol.Orkney」の回収を始めています。
    新たに「Vol.London」「Vol.JXlll」がコラボレーターに渡っていてコラボ中です。
    石を一生涯にわたって持ち続けるプロジェクト「Vol.L.」「Vol.W.L.2」は、コラボレーション中ですが、既に3個の石が帰ってきています。合掌

    コラボの予約が十数人入っていて、そろそろ新たな石の制作に入ろうと思っています。
  • 3rd project: 「TURTLE - memorial volume for Pavement」
    分割した石を、世界の道の敷石にするプロジェクト。既に日本、アメリカ等の何カ所かの道になっていますが、未だ世界の道を捜しています。
    近年の石畳の道はコンクリートで固めることが多くて、プロジェクトの石を設置出来る場所が極端に少なくて、困っています。
  • 4th project: 「TURTLE - memorial volume from river」
    分割した1個1個の石を、世界の川に放置するプロジェクト。5〜10年後に石を見付ける方法を検討中です。川を甘く見ると石は帰ってきません。セントローレンス川岸にあったタートル石のように。

TURTLE1 TURTLE2

「TURTLE - memorial volume」
全体の塊(発送前)


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