Memorial Vilune

世界から帰って来た石

2001年の後半からプロジェクトが動きだして、最初のプロジェクトの石「memorial volume- Turtle」が予想以上に、それぞれの色に染まって、世界から帰ってきました。(2003年3月31日)
グレーになったり茶色になったり、鮮やかなグリーンになった石もあります。


(2004年9月)49個、41ヶ国の内、帰って来ていない5個の内の2個が帰ってきました。モスクワと南アです。ウガンダ、カナダ東海岸、ナイジェリアはまだ帰ってきていません。これから帰って来るのかどうか?行方不明になった可能性も考えられます。
カナダはセントローレンス川の川岸だったらしく、増水で流された可能性あり。2004年ギャラリー山口で展示してから1年半後、モスクワと南アフリカから何処かでさまよってた石が帰ってきました。

日本では、郵送物が届くことは当たり前だと思っていますが、我々の常識は世界には通用しない。それも世界の現状として、受け入れるしかない。一個の塊の中で欠落した箇所の石が、この世から消滅した訳じゃないのです。世界のどこかで、路傍の石として生き続けていると思っています。

賛同協力していただいた多くの方達、石をキープしていただいた世界のコラボレーターの方達に、感謝しています。



TURTLE1

2003年4月の画像。帰って来たばかりで、石が吸い込んだ葉緑素の緑が鮮やかだったりする。
ギャラリー山口にて


TURTLE1

2004年9月の画像。帰国して1年半、当時鮮やかだった緑は、少し酸化して茶色っぽく変色した。
これも石の持つリアリティーなのだ。
モスクワと南アフリカから石が帰ってきた。



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