2024年1月私の散歩コースの中にこの木はある。得体の知れない妖気が木を乗っ取っていて、私を取り込もうと触手を伸ばす。この木の背後には木々に囲まれた密かな墓地がある事は分かっている。この妖木に面した道路は、多くの車が行き交う快適な道なのだが、ただここを深夜に歩きたくないと真剣に思っている。