clouds

女子美の宿舎で、朧気な自分の影に気付いた。
高松二郎の「影」の作品のような風景だが、はっきりとした人影は見えて来ない。電灯光によって抽象化された曖昧な影なのだ。人のようにも見えるし宇宙人のようにも見える。木の棒のようにも見えるし痩せた足の延長にも見える。ゴームリーの作品の断片のようでもある。
ある意味で,日常に美術は転がっていると思っている。問題はそれに気付くかどうかだ。先人達はちゃんとそれに気付いて作品化しながら、この世界の現象に細心の注意を払いながら観察する意識を喚起している。
美術は身近に存在する。問題はそれに気付くかどうか?

“clouds”
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