岡本敦生 展「Forest」

 2008年6月9日〜28日



 Volume of Lives - vol.1

 Volume of Lives - vol.2

ギャルリー東京ユマニテ会場

削岩機(石に孔を空けるドリル)で原石にひたすら孔を空けることから始める。
石が持っていた重さや堅さや頑なさが空間に馴染んでいく。それは、今まで自分を頑なに守ってきた心の殻に隙間を空けられた様な、新鮮だけど不安な感覚と似通っている。

文明の殻から抜け出して深い森に入り込むと、未知な領域へ無防備に進入した緊張と恐怖からか体が強ばって来る。自分の防御殻を石の様に固く閉ざし、総てのセンサーを辺りの気配に向ける。しばらくしてから、その防御したはずの殻を突き通して、何かが進入してくる。光でもないし風でもないし、喜びでも悲しみで憤りでもない。何かの生き物から発せられるエネルギーでもないし亡霊でもない。とにかく説明できる具体的なモノじゃないのだ。言葉では著せない何かの気配と共に、自分の心に何かが入り体全体を空間で満たしていく。
辺りを観察すると、回りの木々や草花や動物たち総ての中に、この満たされた孔がある事に気付く。

Foresut

ギャルリー山口・会場

「Forest」シリーズと "World Turtle Project" 「Volume of Lives - Vol.1」と
「- - Vol.2」を展示。

Foresut
Volume of Lives -vol.1
Volume of Lives -vol.2


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