80   桃子の足

2011年8月
今年の正月に帰って以来の広島である。
桃子が怪我をして、入院したら片足になって帰ってきたと、お袋からの電話では知っていたのだが、片足のない桃子を目の当たりにして、いささかショックだった。
しかし桃子自身は、自分に降りかかった現実を受け止め、何とか普通に生活しようとけなげに努力している様だ。お袋と普通に散歩もするし階段も上る。お袋の言うことはちゃんと聞くし、我が儘や不平不満も言わないし、何と言っても卑屈になっていない。

momoko
右足を切断した桃子
momoko
何時もお袋と普通に散歩している

ただ一つ、自分の足で耳の後ろを掻けなくなった。
その重大さに気付いて、耳の後ろから首筋にかけてのブラッシングをしてやると、その気持ちよさに目を細めながら首筋をブラシに寄せてくる。もっともっとやって!と言う反応なのだ。その時には、無いはずの右足の股がピクピク動いていることに気付いた。首回りを自分の足で掻いている様に体が反応しているのだ。
そうか!片足がないことは歩くのには差程苦労はしないけど、自分の体を自分でグルーミングできない。痒い所に手の届く足が無いわけだから、本人としては辛いよな。
翌日、犬用ブラシが付属した掃除機を買いに行った。これならブラッシングの時に毛は飛散しないし、目詰まりもしない。何時でも気持ちよく十分にグルーミングしてやれるのだ。
ちょっと高いけど、いや掃除機の中では群を抜いて高価だけど、桃子の犬としての不便は和らげられるはずだ。

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